今年の環境地図作品展について / About this year’s Environmental Map Contest

審査委員長 氷見山幸夫(北海道教育大学名誉教授)

 「私たちの身のまわりの環境地図作品展」は、1991年に旭川市で始まり、今回(2024年)は第34回目になります。この地図作品展は、「環境変化と地理情報システム国際会議(INSEG’91」に因んで始められたため、当初から国際的なイベントとして実施されており、日本の小中高の児童生徒とほぼ同年齢の児童生徒であれば世界のどこからでも応募できます。
 この地図作品展には今年、国内は小学校から62点(13校)、中学校から717点(28校)、高校から688点(24校)、海外は中学校から10点(2校)、計1477点(75校)の応募があり、それらのうちから104点が入選しました。内訳は優秀賞42、優良賞25点、努力賞37点です。優秀賞には国土交通省国土地理院長賞、北海道知事賞、日本地理学会長賞、旭川市長賞など18種類の賞があります。審査会では各賞の性格を考慮しながら、それぞれにふさわしい作品を選んでいます。今年の審査会は北海道教育大学旭川キャンパスの体育館で、13名の審査員と5名の補佐員により、丸二日かけて行われました。
 入選作品の展示会は11月16日(土)~17日(日)に、「環境地図教育フェア2024」のメインイベントとして、旭川市科学館サイパルで開催されます。展示会場に展示されている入賞作品はどれも力作ぞろいで、それぞれ異なる魅力があります。会場は環境地図作りのための新しいアイディアやヒント、情報などが溢れていますので、どうぞゆっくりと堪能してください。作品解説員がおりますので、質問やお話ししたいことなどがあれば、お気軽にお声がけください。また両日とも、作品展審査員による作品解説の時間がありますので、そちらも是非ご参加ください。
 展示会場ではまた昨年に引き続き、第2回目(1992年)以来の作品募集ポスター33点がすべて複数枚ずつ陳列され、欲しい方はそれらを自由にお持ち帰りいただけます。また今年初めての試みとして、旭川シニア大学環境地図づくり講座の皆さんの作品を参考展示します。
 入選作品の表彰式は11月16日(日)にサイパルに隣接する旭川市市民活動交流センターCoCoDeで行われます。例年受賞者の皆さんやご家族、指導された先生方などが全国各地から多数参加されますが、今年はマカオから中学校の生徒7名と先生1名も参加されます。環境地図を通して国際交流の輪が広がることと思います。展示会場や作品解説の様子、表彰式の様子、それにそれぞれの入選作品の画像などは後日環境地図教育研究会のホームページhttps://environmentalmap.org/に掲載されますので是非ご覧ください。
 それでは環境地図教育フェア2024でお会いしましょう。お待ちしております。

2024年11月